高級木彫刻のオーダーメイド






有限会社 松本彫刻の目的
日本の伝統的な木彫は、世界的に、極めて高い水準に達しています。弊社はこの木彫技術と優れたセンスを常に時代の先端的な分野に生かし、生活に豊かさをもたらすことを目的としています。


営業内容と歴史
(1)創業当初の主力は 堂宮彫刻でした。

 左甚五郎は伝説上の人物ですが、彼に代表される寺院建築の彫刻は、当時の人達にとって、精神文化の典型とされ、木彫師の社会的地位は、宮大工の棟梁と同格でした。
 
 「後世に残る、優れた作品を作る。そのためには常に努力を惜しまない。」この創立当初の気風を、今も受け継ぎ、努力を重ねております。 
    
  堂宮彫刻の伝統を伝える、仏壇 (桧材、中央家紋及び呼び外枠は ケヤキ神代材)  

(2)明治から昭和にかけての主力製品は
欄間彫刻でした。

 この時代は都市に人口が集中して、個人住宅が多数建てられ、また住宅には高価な欄間が求められました。日本住宅は装飾が乏しいため欄間には資力を惜しまなかったのです。  

 特に「くり小刀」による透かし技術は弊社独特のもので、今も弊社のあらゆる技術にこの技術が生かされております。  

(老梅)の彫刻欄間(木曽桧材、一枚板、両面彫り)
立花チラシの透かし彫り欄間(桐材)

(3)戦前及び戦中の主力製品は、

超高級の木彫り装身具
でした。

 この暗い時代に高度の木彫技術を継承したのが精巧をきわめた装身具でした。当時最も威勢を誇った皇族、華族を中心とする国際的規模の社交界に、弊社の製作する帯止めが珍重され、当時のファッションの中心になりました。
    

 現在白檀材を使用した細かい細工技術は、仏壇内部の本尊の製作等に生かされております。   

阿弥陀如来坐像(等白檀材、総高28p)

(4)戦後の主力は、再び住宅内の彫刻です。


●組付彫刻
 戦後の住宅ブーム、弊社はこの時点で、障子に組み入れる『組付彫刻』の分野を開発しました。なぜならば、組付彫刻は欄間ほど手間がかからず、より多くの住宅に弊社の技術とセンスをご利用頂けると考えたからです。           

 組付彫刻は通常建具店で組み入れをお願いしているため、輸送が大変便利であるという利点を持っております。小さな部品に分割できるということは、各種の木材を使用し、精巧な仕事ができるということを示しております。   

 近年、弊社の製品を真似た粗悪品も出まわっておりますが、建具は建築と同じ寿命を持つもの、飽きのこない良質の彫刻を、お客様にお勧めすることが、長期的に見て建具店の信用、発展の御役にも立つことと存じます。                             











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障子に組み入れられた「葡萄図」(朴材と神代杉)
書院障子に組み込まれた「花車図」(十数種類の材質が組み込まれております)